CTZ
概説
- 英名:chemoreceptor trigger zone
- 別名:化学受容器引き金帯
- 嘔吐中枢の近傍に存在し、嘔吐反応を誘発させる神経路の一つ。CTZに存在する受容体が活性化すると、嘔吐中枢へ興奮が伝わり、嘔吐が誘発される。
- CTZは、血中にある薬物や毒物に反応して嘔吐を誘発させる。例として、尿毒症、糖尿病性ケトアシドーシス、電解質異常、酸塩基平衡異常、抗腫瘍薬、ジゴキシン、モルヒネ、中毒物質などがある。また、CTZは血液脳関門の外に存在するため、血液中の化学物質に対し、敏感に反応することができる。
- CTZにドパミンD2受容体、セロトニン5-HT3受容体、M1受容体、H1受容体、α2受容体、NK1受容体などが存在し、それぞれの受容体が活性化することにより、嘔吐反応を誘発する。反対にこれらの受容体を拮抗する薬剤を投与することで嘔吐を抑制することができる。
関連用語
文献(参考文献)
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- 最終更新:2011-11-26 16:53:42