ACEI

概説

  • 英名:angiotensin-converting enzyme inhibitor
  • 別名:アンギオテンシン変換酵素阻害薬
  • 生体内ではその生命活動を維持するために血圧および血流量を適切に維持する必要がある。それら血圧および血流量を維持する機構のひとつがレニン-アンギオテンシン-アルドステロン系であり、この機構が適切に働かなくなることで、ある種の疾患(心疾患、腎疾患など)の悪化を助長すると考えられている。具体的には、レニン-アンギオテンシン-アルドステロン系の働きがが異常に亢進すると、血圧上昇、血管収縮などを生じさせ、心疾患および腎疾患をもつ患者にとって悪化要因となりうる状態が生じる。ACEI(アンギオテンシン変換酵素阻害薬)はレニン-アンギオテンシン-アルドステロン系の一部の機構であるアンギオテンシン変換酵素を阻害することで、レニン-アンギオテンシン-アルドステロン系を抑制し、血圧低下、血管拡張などを生じさせ、心疾患、腎疾患に対して症状を軽減するように働く。
  • ACEIはさらにもうひとつの血圧調節系であるカリクレイン-キニン-プロスタグランジン系に対しても抑制的に働くため、血圧上昇を防ぐことが出来る。
  • 慢性腎臓病では、腎糸球体輸出細静脈拡張作用、血圧降下作用により糸球体高血圧を抑制することで腎不全の進行を抑えることができると考えられている。そのため、慢性腎臓病を罹患し血圧が高い動物や、尿蛋白クレアチニン比が高い動物に対しては積極的に使用される。

各種薬剤成分

成分名 薬品名
アラセプリル アピナック
イミダプリル タナトリル
ノバロック
エナラプリル エナカルド
カプトプリル カプトリル
アポプリール
カトナプロン
カトプロン
カプシール
ダウプリル
テモカプリル エースワーカー
べナゼプリル フォルテコール
ラミプリル バソトップ
リシノプリル ロンゲス

関連用語



※注意事項
  • この記録はは専門書・学会・臨床経験を参考に作られた資料です。
  • 可能な限り、最新情報、文献に基づいた資料作りをしていく予定ですが、実際の使用方法については各々の責任において判断してください。
  • 獣医師ひとりひとり、考え方、技量は異なり、すべての臨床の場での適応を推奨するものでは絶対にありません
  • 動物医療の場では、薬剤は犬用、猫用もまれにありますが、殆どが人用の薬剤の応用です。ここに記載されている効能、効果、用法、用量、使用禁止期間など一部、すべては日本では承認されていない情報であることをあらかじめ、ご了承ください
  • 獣医師・オーナーさんがこの記録を参考にされることはかまいませんが、成果の責任は各自の自己責任にてお願い致します
  • 現在治療されている動物病院での処方内容についての疑問点は、各動物病院に詳細をおたずね下さい
  • また、このページからの薬の販売、郵送は出来ませんので、ご了承下さい。
  • 記載内容の間違い等ございましたら、ご意見・ご要望ページからお願いします。
 ※2009年より順次更新中です。ページによってはまだ空白のものもあますが、今後徐々に改定していく予定です。



  • 最終更新:2014-10-05 10:17:48

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード