腎不全

概説

  • 英名:renal failure (renal insufficiency)
  • 腎不全とは、機能的ネフロンの数が減少し、腎臓からの窒素代謝物の排泄が不十分となり、生体内環境の向上性を維持できなくなった状態である。具体的には、腎臓全体の機能の2/3以上が失われている状態をさす。
  • 腎不全が進行すると、動物は多臓器不全を伴う尿毒症へと移行する。
  • 腎不全は、急激に発症し、回復の可能性がある急性腎不全と、慢性進行性に腎機能が低下する慢性腎不全とに分けられる。
  • 腎不全が進行すると、電解質代謝異常、酸塩基平衡の異常、エリスロポイエチン産生低下、ビタミンDの活性化障害などの障害が発生する。

急性腎不全

  • 毒物や心臓疾患による一時的な虚血状態に陥るなどにより、腎臓組織の大部分の損傷が急激におこり、腎機能が著しく低下した状態をさす。
  • 急激な腎機能低下により、尿産生量の急激な低下が見られる。そのため、老廃物の排出が滞るばかりか、血液中の電解質バランス、ミネラル(カルシウム、リン)バランスなどが急激に悪化し命に関わる状態になる。
  • 予後は、腎臓の損傷具合、適切な治療の有無などにより異なるが、慢性腎不全とは異なり、数ヶ月程度で腎機能の回復がみられることもある。

慢性腎不全

  • 急性腎不全からの損傷が回復できなかったり、慢性腎臓病が進行し、腎機能が低下すると慢性腎不全状態となる。
  • 腎臓機能は低下しまま、もしくは徐々に低下する傾向にあり、時に食欲不振や多飲多尿、脱水などの臨床症状が見られる。
  • 慢性腎不全は急性腎不全とは異なり、腎機能の回復は見込めない。そのため、現存する陣機能をいかにして維持するかが、治療の中心となる。

関連用語


文献(参考文献



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  • 最終更新:2012-01-30 18:39:15

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