肺水腫

概説

  • 英名・略語:pulmonary edema、中国語名:肺水腫、韓国語名:폐수종
  • なんらかの原因により、肺胞内に漿液成分が貯留すること。漿液性分の貯留によって、肺胞は膨化し、正常な呼吸機構は著しく阻害されれるため、動物は呼吸困難に陥る危険な状態となる。

原因・要因

  • 心疾患によるうっ血(心臓原性肺水腫
  • 肺炎
  • 感電
  • 発作
  • 頭部外傷
  • 上部気道障害
  • 窒息
  • エンドトキシン
  • 煙の吸引
  • 溺水

病態

  • 病態は原因によって異なるが、ほとんどが急性経過をたどることが多いため、緊急処置を必要とする。
  • 処置が行われなければ、動物は呼吸不全に陥り、死亡する。

臨床検査

  • レントゲン検査
    • 肺野における肺胞パターンが認められる。

治療

  • 治療は原因によって異なるが、肺水腫自体が生命にかかわる状態であるため、原因療法と同時並行で肺水腫に対する対症療法がおこなわれる。
  • 具体的には利尿薬フロセミドなど)の投与、酸素の投与などがおこなわれる。

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参考文献



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  • 最終更新:2011-09-19 16:58:19

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