特発性てんかん

概説

  • 英名・略語:ideopathic epilepsy
  • 別名:原発性てんかん、真性てんかん、本態性てんかん
  • 脳に明らかな器質的障害がないにも関わらず、てんかん発作を繰り返す病気を特発性てんかんと呼ぶ。犬に比較的多く、比較的若齢で発症する。
  • 特徴的な発作(てんかん発作)を繰り返すこと、神経学的検査にて異常が認められないこと、血液検査上で脳以外のてんかん発作を起こす原因を除外できること、および必要に応じてMRIの撮影をしつつ診断を行う。
  • 特発性てんかんの治療は、抗てんかん薬を用いて行い、てんかん発作の発生頻度の減少、発作の持続時間の低下を目的に行われる。

原因・要因

  • 一部遺伝的要素が関与しているとされるが、大部分ははっきりとした原因はわかっていない。
  • 遺伝的要素を持っている犬種として、ビーグル、ダックス、プードル、シェルティー、シェパード、ハスキー、テリア系、レトリーバー系、キャバリアなどが考えられている。

臨床検査


治療

  • 特発性てんかんでは、原因が明らかでないため、根治療法は期待できない。そのため、治療は症状を緩和させる対症療法になる。基本的に生涯にわたる治療が必要になる。
  • 具体的には、てんかん発作の頻度を抑える、またはてんかん発作の持続時間を低下させることを目的として治療される。
  • 治療の目標は、症例や獣医師の判断によって様々であるが、おおむね3カ月に1回程度の発作を目標に治療がおこなわれる。
  • 一般的な第一選択薬としてフェノバルビータールが多用される。これは、実際に多くの症例で効果的な治療薬であること、および比較的安価であることが関連していると考えられる。
  • 最近では、ゾニサミド、ガバペンチンなどの薬も利用されつつある。

関連薬


カテゴリー


関連用語


関連文献

  • 犬および猫におけるてんかん発作と月周期との関係(2507発作、2000年~2008年)
    Canine and feline epileptic seizures and the lunar cycle: 2,507 seizures (2000-2008). , J Am Anim Hosp Assoc. 2011 Sep-Oct;47(5):324-8. Laura Browand-Stainback; Donald Levesque; Matthew McBee
  • Newer options for medically managing refractory canine epilepsy, Vet Med. Jul 2009;104(7):342-348. 17 Refs, Karen R. Munana, DVM, MS, DACVIM (neurology)
  • 犬と猫のてんかん読本
  • 犬におけるゾニサミドの薬物動態およびフェノバルビタールとの薬物相互作用
    Pharmacokinetics of zonisamide and drug interaction with phenobarbital in dogs, J Vet Pharmacol Ther. June 2008;31(3):259-64., K Orito, M Saito, K Fukunaga, E Matsuo, S Takikawa, M Muto, K Mishima, N Egashira, M Fujiwara
  • 難治性特発性てんかんに対するゾニサミド療法(前向き研究)
    Prospective study of zonisamide therapy for refractory idiopathic epilepsy in dogs, J Small Anim Pract. March 2007;48(3):134-8., T von Klopmann, B Rambeck, A Tipold
  • 犬の難治性特発性てんかんにおけるゾニサミド療法
    Zonisamide therapy for refractory idiopathic epilepsy in dogs., J Am Anim Hosp Assoc 40[4]:285-91 2004 Jul-Aug, Dewey CW, Guiliano R, Boothe DM, Berg JM, Kortz GD, Joseph RJ, Budsberg SC



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  • 最終更新:2012-01-11 20:25:45

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