抗菌薬

概説

  • 英名:antibiotic、中国語名:抗菌素、抗生素、韓国語名:항생 물질
  • 抗菌薬とは、抗生物質由来および人工合成された抗菌(抗細菌)活性物質の総称。
  • 抗生物質はあくまで微生物が産生する物質であるため、厳密には薬とはいえない。そのため、抗生物質が薬であることを意味する用語として抗生物質製剤、抗生剤、抗菌薬、抗菌剤などという呼び名が存在する。また最近では、抗生物質由来の抗菌活性物質製剤以外にも、人工的に化学合成によって作られた抗菌活性物質も存在する。そのため、これらの抗菌活性物質を総称して抗菌薬と呼ぶ傾向にある。このサイトもこれらの傾向に合わせ、いわゆる抗生物質を抗菌薬と用語変更していく。

各種薬剤成分


  • フルオロキノロン系
    細菌のDNA合成を阻害することで抗菌作用を示す薬。広い範囲の細菌に効果がある。

  • アミノグリコシド系
    細菌のタンパク質合成を阻害することで殺菌的に働く抗菌薬。比較的抗菌スペクトルは狭いが、強い効果を発揮する。聴覚、腎臓に対して毒性がある。

  • マクロライド系
    細菌のリボソーム結合し、タンパク質合成を阻害することで増殖を抑制する。副作用が比較的少なく、抗菌スペクトルが広い。マイコプラズマ、クラミジア、レプトスピラにも有効。一部マクロライド系は抗フィラリア薬としても処方される。


  • テトラサイクリン系
    リボソームと結合し、タンパク質合成を阻害し、静菌的に作用する。広い抗菌スペクトルをもつが、薬剤耐性が多いことや肝障害、腎障害が発生する危険性があるため、頻繁には使用されない。クラミジアやマイコプラズマなどに効果があるため、これらの病原体を疑う疾患には積極的に使用される。

  • クロラムフェニコール系
    リボソームと結合し、タンパク質合成を阻害することで細菌の増殖を抑える。点眼薬の成分として使用されることが多い。内服薬として用いられることもあるが、犬、猫で造血機能障害を引き起こす可能性があるため注意が必要。

  • グリコペプチド系
    細胞壁合成阻害作用のある抗菌薬。主に多剤耐性菌に対して使用されるため、一般には処方されない。


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  • 最終更新:2012-10-16 06:02:56

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