抗腫瘍薬
概説
- 英名:Antineoplastic Agent
- 別名:抗がん剤
- いわゆる抗がん剤のこと。主に悪性新生物(悪性腫瘍、癌、肉腫)に使用される化学療法薬のことをいう。
- 獣医療では多中心型リンパ腫治療の第一選択として使用されている。また、外科的摘出が困難な症例や放射線療法との組合せとしても使用されている。
- 主な種類として、アルキル化薬、白金化合物、抗生物質などがある。
- 近年、分子生物学の進歩により、腫瘍の分子レベルの蛋白を標的とした抗腫瘍薬も出始めている。
各種薬剤成分
アルキル化薬
代謝拮抗薬
抗腫瘍性抗生物質
植物アルカロイド
ステロイド薬
非ステロイド系消炎鎮痛薬
白金製剤
抗腫瘍薬(その他)
- 分子標的薬
腫瘍細胞特異的に発現しているレセプターやタンパク質を標的としたり、腫瘍増殖などにかかわるレセプターを標的とするような薬。他の抗腫瘍薬は主に活発に増殖する細胞を標的としていることに比べ、分子標的薬は目的とする腫瘍細胞に直接作用するという点で、効果的であると考えられている。
関連用語
- 腫瘍
- 抗腫瘍薬の副作用
- 抗腫瘍薬と薬剤耐性
- 抗腫瘍薬と骨髄抑制
- 抗腫瘍薬の血管外漏出
- 無菌性出血性膀胱炎
- 抗腫瘍薬と過敏症反応
- 抗腫瘍薬の効果判定
※注意事項
- この記録はは専門書・学会・臨床経験を参考に作られた資料です。
- 可能な限り、最新情報、文献に基づいた資料作りをしていく予定ですが、実際の使用方法については各々の責任において判断してください。
- 獣医師ひとりひとり、考え方、技量は異なり、すべての臨床の場での適応を推奨するものでは絶対にありません。
- 動物医療の場では、薬剤は犬用、猫用もまれにありますが、殆どが人用の薬剤の応用です。ここに記載されている効能、効果、用法、用量、使用禁止期間など一部、すべては日本では承認されていない情報であることをあらかじめ、ご了承ください。
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- 最終更新:2012-01-25 20:24:39