抗ヒスタミン薬
概説
- 英名:Antihistamic drug、韓国語名:항히스타민제
- 別名:H1受容体拮抗薬
- 一般的にヒスタミン受容体拮抗薬の中で特にH1受容体に拮抗する薬を総称して抗ヒスタミン薬と呼んでいる。H1受容体は全身の毛細血管や皮膚の知覚神経などに分布しており、肥満細胞からの脱顆粒によってヒスタミンが放出されると、血管透過性の亢進や痒みなどが発生する。また、一部は嘔吐中枢にも存在する。
- 抗ヒスタミン薬はアトピー性皮膚炎などの痒みを伴う皮膚疾患に用いられている。
- また、多くの抗ヒスタミン薬は抗コリン作用や中枢神経抑制作用も併せ持ち、小脳や孤束核に受容体が存在することから、乗り物酔いの治療にも用いられることがある。
- 一部の抗ヒスタミン薬(シプロヘプタジン)では食欲刺激効果が認められるため、食欲増進剤として処方されることもある。
各種薬剤成分
成分名 | 薬品名 |
---|---|
クレマスチン | タベジール インベスタン キソラミン クレ・ママレット テルギンG ベナンジール マスレチン マルスチン |
クロルフェニラミン | ポララミン アニミング ネオマレルミン ポラジット マゴチミン |
ジフェンヒドラミン | レスタミン ベナ |
シプロヘプタジン | ペリアクチン |
ヒドロキシジン | アタラックス ジスロン |
ロラタジン | クラリチン |
カテゴリー
- 免疫を調節する薬
- ステロイド薬
- 非ステロイド系消炎鎮痛薬
- 免疫抑制薬
- 抗ヒスタミン薬
- インターフェロン製剤
- 消炎剤(その他)
- 消化器疾患に使用される薬
関連用語
※注意事項
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- 最終更新:2012-02-05 17:30:17