マカデミアンナッツ中毒

概説

  • 英名・略語:Macadamia nut toxicosis
  • 別名:マカダミアナッツ中毒
  • 犬において、マカデミアンナッツを食べることによって発生する中毒。
  • 特徴的な臨床症状として、元気消失、運動失調、振戦、発熱などがあり、多くは24時間から48時間後に回復する。

中毒物質・中毒量

  • マカデミアンナッツ(Macadamia integrifolia)(オーストラリアンナッツ、クイーンズランドナッツ)
    • 発症機序は解明されていない。
    • 中毒量は2.2g/kg-62.4g/kgとかなり広い範囲で認められる。
    • 動物によって少量食べても発症する場合と、大量に食べても発症しない場合があると考えられる。
    • 致死量は不明。ほとんどが回復する。

病態

  • マカデミアンナッツ摂取後12時間以内に何らかの症状が発生する可能性が高く、48時間以内に症状の回復がみられると考えられている。

症状・徴候

  • 元気消失
  • 脱力
  • 抑うつ
  • 振戦
  • 運動失調(特に後肢)
  • 発熱
  • 嘔吐

臨床検査

  • 実験的にマカデミアンナッツを食べさせた症例において、血中リパーゼの上昇が認められたと報告されている。

診断

  • マカデミアンナッツの摂取および元気消失、運動失調などの特徴的症状から診断。

治療

<解毒>
  • 特別な解毒薬は存在しない。

<対症療法>
  • 対症療法として、活性炭製剤や下剤が推奨されている。
  • 嘔吐が激しい場合には補液が必要になることがある。

<禁忌>
  • なし

関連薬


予後

  • 多くの症例で24-48時間後には回復する。
  • ただし、チョコレートでコーティングされているものはチョコレート中毒を考慮にいれる必要があるため、予後に注意が必要。

カテゴリー


関連用語


関連文献(参考文献

  • APCC(Animal Poison Control Center)
  • 犬においてマカデミアンナッツと関連する脱力感、振戦、抑うつ
    Weakness, tremors, and depression associated with macadamia nuts in dogs., Hansen SR, Buck WB, Meerdink G, Khan SA, Vet Hum Toxicol. 2000 Feb;42(1):18-21.


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  • 最終更新:2011-10-13 10:43:03

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