ベタネコール

成分概要・作用機序

  • 英名:bethanechol
  • 別名:塩化ベタネコール
  • コリン作動性の薬剤であり、副交感神経を刺激する。
  • 膀胱の収縮力を増強する目的で、排尿障害などに使用されることが多い。尿道の閉塞がある場合には禁忌であるため、確認が必要である。

カテゴリー


主に使用される疾病

  • 尿路閉塞を伴わない排尿困難
  • 膀胱アトニー

主な薬品名

薬品名 剤型 成分量
ベサコリン 散剤 50mg/g

投与量・投与目的

  • 排尿障害
    • 犬:5-25mg/head/TID (p.o.)
    • 猫:1-5mg/head/TID (p.o.)

副作用

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 流涎
  • 食欲不振
  • 不整脈
  • 低血圧
  • 喘息

薬物相互作用

  • 他のコリン作動性薬剤やコリンエステラーゼ阻害薬と併用することで効果が増強する。
  • キニジン、プロカインアミド、エピネフリン、アトロピンとの併用で作用減弱。

主な注意事項

  • 消化管運動を亢進させる可能性がある。

関連文献(参考文献


関連用語



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  • 最終更新:2011-10-10 17:38:28

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