プラゾシン
成分概要・作用機序
- 英名:prazosin
- 別名:塩酸プラゾシン
- α-遮断薬に分類され、交感神経系を活性化させる作用がある。プラゾシンはα受容体の中でも特にα1受容体に対して選択性が強い(α2の1000倍)。
- 血管拡張作用があるため、高血圧や心疾患などで使用されることがある。
- 尿道括約筋を弛緩させる作用があるため、神経性の尿路閉塞や前立腺肥大などに用いられることがある。
カテゴリー
主に使用される疾病
- 慢性心不全
- 高血圧(全身性高血圧、肺高血圧症)
- 尿路閉塞
- 尿失禁
- 前立腺肥大
主な薬品名
薬品名 | 剤型 | 成分量 |
---|---|---|
ミニプレス | 錠剤 | 0.5mg/錠 1.0mg/錠 |
イセプレス | 錠剤 | 1.0mg/錠 |
エンゾシン | 錠剤 | 0.5mg/錠 1.0mg/錠 |
コルトック | 錠剤 | 1.0mg/錠 |
ダウナット | 錠剤 | 0.5mg/錠 1.0mg/錠 |
ダルダノン | 錠剤 | 0.5mg/錠 1.0mg/錠 |
ダウンプレス | 錠剤 | 0.5mg/錠 1.0mg/錠 |
ミズピロン | 錠剤 | 0.5mg/錠 1.0mg/錠 |
投与量・投与目的
- 排尿障害治療
- 犬:0.1mg/kg/TID (p.o.)
- 猫:0.5mg/head/BID (p.o.)
- 高血圧
- 犬:1-4mg/head/SID-BID (p.o.)
副作用
薬物相互作用
- 他の降圧薬や利尿薬との併用で降圧作用が増強されるおそれがある。
主な注意事項
- 慢性腎不全を悪化させるおそれがあるため、投与する場合には注意が必要。
関連文献(参考文献)
関連用語
※注意事項
- この記録はは専門書・学会・臨床経験を参考に作られた資料です。
- 可能な限り、最新情報、文献に基づいた資料作りをしていく予定ですが、実際の使用方法については各々の責任において判断してください。
- 獣医師ひとりひとり、考え方、技量は異なり、すべての臨床の場での適応を推奨するものでは絶対にありません。
- 動物医療の場では、薬剤は犬用、猫用もまれにありますが、殆どが人用の薬剤の応用です。ここに記載されている効能、効果、用法、用量、使用禁止期間など一部、すべては日本では承認されていない情報であることをあらかじめ、ご了承ください。
- 獣医師・オーナーさんがこの記録を参考にされることはかまいませんが、成果の責任は各自の自己責任にてお願い致します。
- 現在治療されている動物病院での処方内容についての疑問点は、各動物病院に詳細をおたずね下さい。
- また、このページからの薬の販売、郵送は出来ませんので、ご了承下さい。
- 記載内容の間違い等ございましたら、ご意見・ご要望ページからお願いします。
※2009年より順次更新中です。ページによってはまだ空白のものもあますが、今後徐々に改定していく予定です。
- 最終更新:2011-10-16 16:06:36