テルミサルタン

概要

  • 英名:telmisartan
  • アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬であり、降圧作用、心筋の線維化抑制作用、糸球体高血圧抑制作用などにより慢性腎臓病の病態悪化を防ぐ目的で使用される。日本では2014年にセミントラという薬品が販売され猫用として認可されている。
  • アンギオテンシンⅡ受容体にはAT1受容体とAT2受容体があり、テルミサルタンは血管収縮作用などの昇圧作用を示すAT1受容体のみをブロックする。
  • 同じくレニン-アンギオテンシン-アルドステロン系に作用するACEIは長期投薬にてACEエスケープという現象を生じることが示唆されている。アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬はACEエスケープを生じた動物にも有効であると考えられる。
  • 慢性腎臓病では、タンパク尿の改善、高血圧の改善を目的として使用される。

カテゴリー


薬品名・内容量

薬品名 剤型 成分量
セミントラ 液体 4mg/ml

副作用

  • 消化器症状(嘔吐、下痢、軟便)(稀)
  • 肝酵素値上昇
  • 低血圧

薬物相互作用


主な注意事項

  • 急性腎不全の動物、尿毒症期末期にある慢性腎不全動物への投与は避ける。

投与量

<慢性腎臓病、高血圧、蛋白尿>
犬:1.0mg/day p.o.
猫:1.0mg/day p.o.

最新文献(参考文献

  • 犬における難知性蛋白尿に対するテルミサルタン治療
    Telmisartan Treatment of Refractory Proteinuria in a Dog, A.C. Bugbee*, A.E. Coleman, A. Wang, A.D. Woolcock andS.A. Brown, Journal of Veterinary Internal Medicine Volume 28, Issue 6, pages 1871–1874, November/December 2014
  • 犬に経口投与した際のアンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬の薬物動態
    Pharmacokinetics of angiotensin II receptor blockers in the dog following a single oral administration., Baek IH, Lee BY, Lee ES, Kwon KI, College of Pharmacy, Chungnam National University, Daejeon, South Korea., Drug Research [2013, 63(7):357-361]
  • 犬における腎排泄機能へのテルミサルタンの効果
    Effects of Telmisartan on Renal Excretory Function in Conscious Dogs, H Schierok, M Pairet, N Hauel, W Wienen, Journal of International Medical Research April 2001 vol. 29 no. 2 131-139

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関連用語



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  • 最終更新:2015-02-16 23:38:25

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