セラメクチン
概要・作用機序
- 英名:selamectin
- アベルメクチン類に分類される駆虫薬で、フィラリア幼虫、ノミ、マダニなどに効果のある薬。
- レボリューションという薬品名で販売されており、経皮的に吸収され、皮下組織に分布する。
- 寄生虫の塩素チャンネルに作用し、細胞内への塩素取り込みを亢進させることにより、寄生虫を死滅させる。
分類
主に使用される疾病
主な薬品名・成分量
投与量・投与目的
- フィラリア幼虫駆虫
- 犬、猫:6mg/kg, 月に一回
- 疥癬治療
- 犬:6-12mg/kg, 2-4週間毎
副作用
- 一過性の元気消失
- 塗布部の掻痒
- その他の副作用は稀なものとして報告されている(0.5%以下の発生率)
- 下痢、嘔吐
- 振戦
- 食欲不振
- 流涎
- 頻呼吸
- 発作、運動失調
薬物相互作用
主な注意事項
- 生後6週齢以下の動物には投与しない
関連文献(参考文献)
- 犬および猫におけるセラメクチンの適応外使用の評価
A review of the off-label use of selamectin (Stronghold/Revolution) in dogs and cats. Fisher MA, Shanks DJ. Acta Vet Scand. 2008 Nov 25;50:46. Review. - 犬および猫における新規農薬の毒性
Toxicology of newer pesticides for use in dogs and cats. Hovda LR, Hooser SB. Vet Clin North Am Small Anim Pract. 2002 Mar;32(2):455-67. Review.
関連用語
※注意事項
- この記録はは専門書・学会・臨床経験を参考に作られた資料です。
- 可能な限り、最新情報、文献に基づいた資料作りをしていく予定ですが、実際の使用方法については各々の責任において判断してください。
- 獣医師ひとりひとり、考え方、技量は異なり、すべての臨床の場での適応を推奨するものでは絶対にありません。
- 動物医療の場では、薬剤は犬用、猫用もまれにありますが、殆どが人用の薬剤の応用です。ここに記載されている効能、効果、用法、用量、使用禁止期間など一部、すべては日本では承認されていない情報であることをあらかじめ、ご了承ください。
- 獣医師・オーナーさんがこの記録を参考にされることはかまいませんが、成果の責任は各自の自己責任にてお願い致します。
- 現在治療されている動物病院での処方内容についての疑問点は、各動物病院に詳細をおたずね下さい。
- また、このページからの薬の販売、郵送は出来ませんので、ご了承下さい。
- 記載内容の間違い等ございましたら、ご意見・ご要望ページからお願いします。
※2009年より順次更新中です。ページによってはまだ空白のものもあますが、今後徐々に改定していく予定です。
- 最終更新:2014-05-12 18:16:59