ステロイド薬
概説
- 英名:steroid、中国語名:類固醇、韓国語名:스테로이드
- このページにおけるステロイド薬とは、ステロイドに分類されるホルモンの中で副腎皮質ホルモンであるコルチゾールに関連する製剤のことを指している。その他、内分泌疾患などに用いられる薬は内分泌疾患治療薬に記載されている。
- ステロイド薬の代表としてはプレドニゾロン、デキサメサゾンなどがあげられ、その薬理作用は大まかに糖代謝作用、脂質代謝作用、タンパク質代謝作用、抗炎症作用、免疫抑制作用、抗アレルギー作用、血液細胞へ影響、中枢神経に対する作用などに分類される。自己免疫疾患、皮膚疾患、中枢神経疾患、気道疾患、ショック、悪性腫瘍、眼疾患などの様々な分野にに臨床応用されている。
- このなかで、抗炎症作用はアラキドン酸カスケードにおけるホスホリパーゼA2を抑制する作用によって発現すると考えられている。(詳しくはアラキドン酸カスケードを参照)
- 長期投与による副作用や、免疫抑制作用による感染の悪化など、問題となる部分も多い薬剤ではあるが、同時にこの薬でないと治療できない難治性の症例も多数存在する非常に重要な薬剤でもある。
- ステロイド薬全般について複数の項目に分けて記述する。
各種薬剤成分
成分名 | 薬品名 |
---|---|
吉草酸ベタメタゾン | リンデロンVG軟膏 リンデロンVGローション オトマックス |
コハク酸メチルプレドニゾロン | ソル・メドロール ソル・メルコート |
酢酸メチルプレドニゾロン | デポ・メドロール ネオ・メドロール |
ジフルプレドナート | ステロップ点眼薬 |
デキサメサゾン | デカドロン オルガドロン デキサート |
トリアムシノロン | ヒビクス軟膏 ビクタスSMTクリーム ウェルメイトL3 ドルバロン |
ヒドロコルチゾンアセポン酸エステル | コルタバンス |
フルオシノロン | フルコートスプレー |
プレドニゾロン | プレドニン プレロン プレドハン プレドニゾロン(薬品) |
クロベンダゾール | |
モメタゾンフランカルボン酸エステル | モメタオティック |
カテゴリー
- 免疫を調節する薬
- ステロイド薬
- 非ステロイド系消炎鎮痛薬
- 免疫抑制薬
- 抗ヒスタミン薬
- インターフェロン製剤
- 消炎剤(その他)
- 抗腫瘍薬
関連用語
※注意事項
- この記録はは専門書・学会・臨床経験を参考に作られた資料です。
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- 獣医師ひとりひとり、考え方、技量は異なり、すべての臨床の場での適応を推奨するものでは絶対にありません。
- 動物医療の場では、薬剤は犬用、猫用もまれにありますが、殆どが人用の薬剤の応用です。ここに記載されている効能、効果、用法、用量、使用禁止期間など一部、すべては日本では承認されていない情報であることをあらかじめ、ご了承ください。
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- 最終更新:2014-05-10 23:19:41