シスプラチン

成分概要・作用機序

  • 英名:cisplatin
  • 白金製剤であり、抗腫瘍薬として用いられる。
  • 作用機序はDNA鎖間架橋の形成をすることで、細胞周期非依存性に効果を発揮する。

カテゴリー


主に使用される疾病

  • 上皮系腫瘍
  • 骨肉腫
  • 放射線治療の増感剤としての使用
  • 中皮腫

主な薬品名

薬品名 剤型・成分量
ランダ 注射薬・10mg、25mg、50mg
プリプラチン 注射薬・10mg、25mg、50mg
プラトシン 注射薬・10mg、25mg、50mg
シスプラメルク 注射薬・10mg、25mg、50mg

投与量・投与目的

  • 抗腫瘍薬として
    • 犬:50-70mg/m2 i.v.(20分以上かけて) (3週間毎)(補液と併用する)(制吐薬を併用する)
  • 局所投与
  • 体腔内投与

副作用

  • 腎毒性
  • 嘔吐(投与直後)(中枢にある5HTレセプターに作用)
  • 骨髄抑制(最下点:5-16日後)
  • 聴覚障害

薬物相互作用

  • アミノグリコシド系、バンコマイシンとの併用で腎毒性増強。
  • パクリタキセルとの併用で末梢神経障害
  • 他の骨髄抑制薬との併用で骨髄抑制増強。

主な注意事項

  • 猫への投薬は禁忌
  • 腎排泄であるため、クレアチニンの上昇している動物への投与は避ける。
  • 投与前に生理食塩水18.3ml/kg/hrにて4時間点滴を行う。
  • 制吐剤を必ず併用する。
  • 投与後も生理食塩水18.3ml/kg/hrにて2時間以上の点滴を行う。

関連文献(参考文献

  • Electrochemotherapy compared to surgery for treatment of canine mast cell tumours., In Vivo. 2009 Jan-Feb;23(1):55-62.,Veronika Kodre, Maja Cemazar, Jani Pecar, Gregor Sersa, Andrej Cor, Natasa Tozon
  • Cisplatin: a review of toxicities and therapeutic applications, Vet Comp Oncol. March 2008;6(1):1-18. 154 Refs, K. Barabas, R. Milner, D. Lurie, C. Adin
  • Evaluation of cisplatin administered with piroxicam in dogs with transitional cell carcinoma of the urinary bladder, J Am Vet Med Assoc. October 2007;231(7):1056-60., Shawna N Greene, Michael D Lucroy, Chelsea B Greenberg, Patty L Bonney, Deborah W Knapp
  • Use of radiation and a slow-release cisplatin formulation for treatment of canine nasal tumors., Vet Radiol Ultrasound 45[6]:577-81 2004 Nov-Dec, Lana SE, Dernell WS, Lafferty MH, Withrow SJ, LaRue SM

関連用語



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  • 最終更新:2011-09-15 20:47:44

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