クレマスチン

成分概要・作用機序

  • 英名:clemastine
  • 別名:フマル酸クレマスチン
  • 抗ヒスタミン薬の一種であり、アトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎などに用いられる。抗ヒスタミン薬は止痒を目的とするよりもむしろ、鎮静作用を目的として処方される傾向がある。また、アトピー性皮膚炎におけるステロイド薬減量目的でも用いられることがある。また、副作用が少ないため、痒みを伴う皮膚疾患全般に処方されることもある。
  • クレマスチンは他の抗ヒスタミン薬に比べて抗コリン作用が強く、鎮静作用が弱いと考えられている。

カテゴリー


主に使用される疾病


主な薬品名

薬品名 剤型 成分量
タベジール 錠剤 1mg/錠
散剤 1mg/g
10mg/g
シロップ 0.1mg/ml
インベスタン 錠剤 1mg/錠
ドライシロップ 1mg/g
シロップ 0.1mg/ml
キソラミン 錠剤 1mg/錠
クレ・ママレット ドライシロップ 1mg/g
テルギンG 錠剤 1mg/錠
ドライシロップ 1mg/g
ベナンジール 錠剤 1mg/錠
マスレチン シロップ 0.1mg/ml
マルスチン 錠剤 1mg/錠

投与量・投与目的

  • 皮膚疾患における症状緩和
    • 犬:0.5-1.5mg/head, BID (p.o.)
    • 犬:0.05-0.1mg/kg, q12h (p.o.)
    • 猫:0.34-0.68mg/head, BID (p.o.)

副作用


薬物相互作用

  • 中枢神経抑制薬と併用すると、抑制作用が増強する可能性がある。
  • モノアミン酸化酵素阻害薬と併用すると、クレマスチンの抗コリン作用が激化する可能性がある。

主な注意事項

  • 犬の経口投与における吸収率は5%程度である。
  • 以下の疾病を持つ動物では抗コリン作用による問題が発生する可能性があるため、慎重に投与する必要がある。
    • 前立腺肥大
    • 膀胱頚部の閉塞を持つ動物
    • 心不全
    • 閉塞隅角緑内障
    • 十二指腸閉塞

関連文献(参考文献

  • 健康な犬におけるクレマスチンの臨床薬理学
    Clinical pharmacology of clemastine in healthy dogs., Hansson H., U. Bergvall, et al., Vet Derm 15:152-158, 2004

関連用語



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  • 最終更新:2012-01-29 18:36:31

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