クリンダマイシン

概要・作用機序

  • 英名:clindamycin
  • リンコマイシン系の抗菌薬であり、マイコプラズマ、トキソプラズマ、バベシア、ネオスポラなどの感染に対し、有効とされている。嫌気性菌に対して効果が高く、口腔内疾患に対しても用いられることが多い。

カテゴリー


主に使用される疾病


主な薬品名

薬品名 剤型 成分量
アンチローブ カプセル 25mg/c
ビルデンタマイシン 錠剤 75mg/錠
ダラシン カプセル 75mg/c
150mg/c

投与量・投与目的

  • 抗菌薬として
    • 犬:5.5-11mg/kg, bid, (p.o.)
    • 犬:11mg/kg, sid (p.o.)
    • 猫:5-10mg/kg, bid, (p.o.)
  • トキソプラズマ症
    • 猫:20mg/kg/day, (p.o.)
    • 猫:15mg/kg, bid(p.o.)

副作用

  • 軟便、下痢、血便
  • 嘔吐

薬物相互作用

  • エリスロマイシンとの併用で本剤の作用が減弱する可能性がある。
  • CYP3Aにて代謝される。

主な注意事項


関連文献(参考文献

  • 正常な犬における2種類の投薬量に対する塩酸クリンダマイシンの血清薬物動態
    Serum pharmacokinetics of clindamycin hydrochloride in normal dogs when administered at two dosage regimens., Vet Dermatol. October 2011;22(5):429-35., Manolis N Saridomichelakis; Labrini V Athanasiou; Michel Salame; Manolis K Chatzis; Vassilis Katsoudas; Ioannis S Pappas
  • 実験的にToxoplasma gondiiを感染させた猫におけるクリンダマイシンによる再発予防
    Prevention of Shedding and Re-Shedding of Toxoplasma gondii Oocysts in Experimentally Infected Cats Treated with Oral Clindamycin: A Preliminary Study, Zoonoses Public Health. September 2008;0(0):., A Malmasi, Mosallanejad , Mohebali , Sharifian Fard , Taheri
  • 猫の眼内トキソプラズマ症:症例研究と文献レビュー
    Feline Ocular Toxoplasmosis: A Case Study and Literature Review, Aust Vet Pract. March 2008;38(1):2-8. 48 Refs, SM Hughes, F Hill

関連用語



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  • 最終更新:2012-02-17 17:15:10

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