カルシトリオール

成分概要・作用機序

  • 英名:calcitriol
  • 活性型ビタミンD製剤であり、低カルシウム血症慢性腎臓病において使用される。
  • ビタミンD腎臓において活性化され、血液中のカルシウム濃度を上昇させる働きを持つ。そのため、上皮小体機能低下症などで低カルシウム血症となっている動物に投与することでカルシウム濃度の上昇を促すことができる。
  • また、慢性腎臓病ではビタミンDの活性化能が低下するため、カルシトリオールを補充することで二次性上皮小体機能亢進症を予防することができると考えられている。慢性腎臓病初期から低用量のカルシトリオール投与を行うことで予後がいいとされている。
  • 特発性脂漏症の治療にも使用されることがある。

カテゴリー



主に使用される疾病


主な薬品名

薬品名 剤型 成分量
ロカルトロール カプセル 0.25μg/c
0.5μg/c
アルカルロール カプセル 0.25μg/c
0.5μg/c
オタノール カプセル 0.25μg/c
0.5μg/c
カルシオロール カプセル 0.25μg/c
0.5μg/c
カルシタロール カプセル 0.25μg/c
0.5μg/c
カルデミン 錠剤 0.25μg/錠
カプセル 0.5μg/c
カルミサール カプセル 0.25μg/c
0.5μg/c
チコカロール カプセル 0.25μg/c
0.5μg/c
トルシトリン カプセル 0.25μg/c
0.5μg/c
ヒポテリオール カプセル 0.25μg/c
0.5μg/c
リストール カプセル 0.25μg/c
0.5μg/c
ロカルシトール カプセル 0.25μg/c
0.5μg/c

投与量・投与目的

  • 低カルシウム血症
    • 犬:20-30ng/kg/day(3-4日)その後5-15ng/kg/day
    • 猫:30-60ng/kg/day(1-4日)その後漸減
  • 慢性腎臓病
    • 犬:2.5-3.5ng/kg/day(p.o.)
    • 猫:1.5-3.5ng/kg/day(p.o.)

副作用


薬物相互作用

  • カルシウムを含むリン吸着薬と併用することで高カルシウム血症を誘発するおそれがある。
  • ステロイド薬と併用することで本剤の効果が無効化される可能性がある。
  • ジゴキシンのカルシウム感受性に影響を及ぼす可能性がある。
  • フェニトイン、バルビツール、プリミドンと併用することで、本剤の代謝、排泄能が上昇する可能性がある。
  • サイアザイド系利尿薬と一緒に与えると、高カルシウム血症を誘発する可能性がある。

主な注意事項

  • 高カルシウム血症、高リン血症の動物には投与しない。
  • 投与開始する際には必ず血中カルシウム濃度、リン濃度を測定してから行う。
  • 血液中のカルシウム濃度、リン濃度をモニタリングし、異常が現れた場合には投与を中止する。
  • 吸収不良症候群の動物には投与しない。

関連文献(参考文献


関連用語



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  • 最終更新:2012-02-02 19:30:39

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