オンダンセトロン

成分概要・作用機序

  • 英名:ondansetron
  • 別名:塩酸オンダンセトロン
  • 嘔吐における神経路に存在する受容体であるセロトニン5-HT3受容体に拮抗する制吐薬。
  • セロトニン5-HT3受容体はCTZ、消化管などに分布しており、この受容体が活性化すると、嘔吐の神経路を伝わり、嘔吐中枢を興奮させる。これにより、嘔吐が誘発される。
  • また、セロトニン5-HT3受容体は嘔吐中枢にも存在し、直接嘔吐を誘発する受容体でもある。
  • オンダンセトロンはこれらの受容体に拮抗することで、制吐作用を示す。

カテゴリー


主に使用される疾病


主な薬品名

薬品名 剤型 成分量
ゾフラン 注射
錠剤
2mg/ml
2mg/錠
4mg/錠
ゾフラン小児用シロップ0.05% シロップ 0.5mg/ml

投与量・投与目的

  • 制吐
    • 犬:0.1-0.3mg/kg/q6-q12hr(i.v.)
    • 犬:0.1-1.0mg/kg/q12-q24hr(p.o.)
    • 猫:0.5mg/kg/BID (i.v., p.o.)

副作用

  • 犬、猫における副作用は稀
  • 便秘(ヒト)
  • 鎮静(ヒト)
  • 錐体外路系症状(ヒト)
  • 不整脈(ヒト)
  • 低血圧(ヒト)

薬物相互作用

  • アポモルヒネと併用すると重度の低血圧になる可能性がある(ヒト)
  • QT間隔に影響を与える薬と併用すると重度の不整脈を併発する可能性がある。
  • トラマドールと併用すると、両薬剤の効果が減弱する可能性がある(ヒト)

主な注意事項

  • 腸閉塞の動物に対して本剤を使用すると、閉塞を見逃す恐れがある。
  • 肝機能に異常がある動物では、半減期が延長するため、注意が必要。
  • MDR1遺伝子に変異のある動物には注意して投与したほうがいいかもしれない。

関連文献(参考文献


関連用語



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  • 最終更新:2012-02-01 20:29:02

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