エプリノメクチン
成分概要・作用機序
- 英名:Eprinomectin
- アベルメクチン系の駆虫薬であり、牛の線虫駆虫薬として使用されている。2015年より国内において、猫のフィラリア予防薬として成分が認可されている(ブロードライン)。
カテゴリー
主に使用される疾病
- 犬糸状虫症の予防
主な薬品名
薬品名 | 剤型 | 成分量 |
---|---|---|
ブロードライン | 滴下 | 4.0mg/ml |
投与量・投与目的
- 犬糸状虫症の予防、線虫類の駆虫
- 猫:0.4mg/kg? 滴下
副作用
- 嘔吐、下痢(牛)
薬物相互作用
主な注意事項
- 滴下薬であるため、猫が舐めないように気をつける必要がある。
- 塗布部位を小児などが触れないように気をつける必要がある。
代謝・排泄
- C-max:20ng/ml(皮下滴下)
- T-max:48h+-51(皮下滴下)
- T-1/2:114h+-37(皮下滴下)
- 代謝:肝臓
- タンパク結合率:99.5%
関連文献(参考文献)
- 耳疥癬に感染した猫に対するブロードラインの効果
Preventive efficacy of a topical combination of fipronil – (S)-methoprene – eprinomectin – praziquantel against ear mite (Otodectes cynotis) infestation of cats through a natural infestation model, Parasite. 2014; 21: 40., Published online 2014 Aug 25, Frédéric Beugnet,1,* Émilie Bouhsira,2 Lénaïg Halos,1 and Michel Franc2 - 猫におけるブロードラインを滴下した際のエプリノメクチンの薬物動態および薬物代謝
Pharmacokinetics and metabolism of eprinomectin in cats when administered in a novel topical combination of fipronil, (S)-methoprene, eprinomectin and praziquantel, Valerie Kvaternicka, , , Michael Kellermannb, Martin Knausb, Steffen Rehbeinb, Joseph Rosentelc, Veterinary Parasitology Volume 202, Issues 1–2, 28 April 2014, Pages 2–9
関連用語
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- 最終更新:2015-08-10 17:30:30