インターフェロン
概説
- 英名:interferon, IFN、中国語名:干擾素、韓国語名:인터페론
- 細胞から分泌されるサイトカインの一種で、ウイルスや腫瘍などの異物によって分泌が促されるものを総称してインターフェロンと呼んでいる。インターフェロンは炎症の調節やウイルスの増殖抑制などの機能を持っている。
- インターフェロンはα、β、γ、ωなどがあり、それぞれ産生される細胞および作用が異なる。インターフェロンα、β、ωを1型インターフェロン、インターフェロンγを2型インターフェロンと呼ぶこともあり、1型の方が2型に比べて抗ウイルス活性が強く、2型の方が1型に比べて免疫調節作用が強いと考えられている。
- インターフェロンを製剤化したものをインターフェロン製剤とよび、免疫調節、抗ウイルス作用を目的に使用されている。
分類
1型インターフェロン
サイトカイン | 受容体 | 活性化分子 |
---|---|---|
IFN-α IFN-β IFN-ω IFN-ε IFN-κ INF-τ limitin |
IFNR1 IFNR2 |
JAK1 Tyk2 |
2型インターフェロン
サイトカイン | 受容体 | 活性化分子 |
---|---|---|
IFN-γ | IFNR1 | JAK1/2 |
インターフェロン-λサブファミリー
サイトカイン | 受容体 | 活性化分子 |
---|---|---|
IFN-λ(IL-29) IFN-λ2(IL-28A) IFN-λ3(IL-28B) IL-22 IL-24 IL-26 |
IL-28/29R | JAK1 |
インターロイキン10サブファミリー
サイトカイン | 受容体 | 活性化分子 |
---|---|---|
IL-10 IL-19 IL-20 |
IL-1Rβ IL-20R |
JAK1 Tyk2 |
関連用語
- インターフェロン製剤
- 1型インターフェロン
- 2型インターフェロン
- インターフェロンα
- インターフェロンβ
- インターフェロンγ
- インターフェロンω
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- 最終更新:2015-01-17 16:20:51