アモキシシリン
成分概要・作用機序
- 英名:amoxicillin
- β-ラクタム系に分類される抗菌薬。細菌の細胞壁合成を阻害することにより、殺菌的効果を発揮する。広い抗菌スペクトルをもつ。
- 比較的安全に投与できることと、広い抗菌スペクトルを持つため、動物における多くの感染性疾患に対する第一選択薬として用いられる。
- 消化管からの吸収率は高く、尿中にも活性を持続したまま移行するため、尿路感染症に対しても有効。
- 汎用されているため耐性菌も多く、膿皮症ではほとんど効果がない。
主な有効菌種
- ブドウ球菌
- レンサ球菌属
- 肺炎球菌
- 腸球菌属
- 大腸菌
主に使用される疾病
主な薬品名
薬品名 | 剤型 | 成分量 |
---|---|---|
サワシリン | 錠剤 | 250mg/錠 |
カプセル | 125mg/c 250mg/c |
|
細粒 | 100mg/g | |
アモキクリア | 錠剤 (味付き) |
100mg/錠 |
アモペニキシン | カプセル | 250mg/c |
アモリン | カプセル | 125mg/c 250mg/c |
細粒 | 100mg/g | |
パセトシン | 錠剤 | 250mg/錠 |
カプセル | 125mg/c 250mg/c |
|
細粒 | 100mg/g | |
ワイドシリン | 細粒 | 200mg/g |
投与量・投与目的
- 通常感染、感染予防
- 犬:10-20mg/kg/BID-TID
- 猫:10-20mg/kg/BID-TID
- 重度感染症を疑う場合
- 犬、猫:22-50mg/kg/TID
薬物動態・代謝・排泄
副作用
薬物相互作用
主な注意事項
- ウサギ、げっ歯類では投薬に注意が必要(ウサギ、げっ歯類における抗菌薬の使用)
カテゴリー
- 感染に対して使用する薬>抗菌薬>β-ラクタム系>
- ペニシリン系
- アンピシリン
- アモキシシリン
- アモキシシリン・クラブラン酸カリウム
- カルベニシリン
- クロキサシリン
- ジクロキサシン
- チカルシリン
- ピペラシリン
- ペニシリンG
- ペニシリン系
写真
関連文献(参考文献)
関連用語
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- 最終更新:2012-10-20 08:11:50