アミトラズ
成分概要・作用機序
- 英名:amitraz
- ホルムアミジン系に属する殺ダニ剤。サーチフェクトなどの駆虫薬に使用される。また、一部薬浴剤としても使用されている。
- マダニがアミトラズに接触するとマダニのオクトパミン受容体が活性化し、マダニに振戦や痙攣を引き起こす。
- 経皮的にはほとんど吸収されないが、経口摂取すると異常興奮などのアミトラズ中毒症状を引き起こすため、注意が必要である。
カテゴリー
主に使用される疾病
- マダニ感染症予防
主な薬品名
薬品名 | 剤型 | 成分量 |
---|---|---|
サーチフェクト | スポット | 200mg/ml |
副作用
- アミトラズ中毒
- 体温低下
- 中枢神経抑制
- 元気消失
- 異常興奮
- 運動失調
- 低体温
- 低血圧または高血圧
- 徐脈
- 落葉状天疱瘡の発生
薬物相互作用
主な注意事項
- 経口摂取するとアミトラズ中毒となる危険性がある。
代謝・排泄
関連文献(参考文献)
- フィプロニル、アミトラズ、S-メトプレンによって引き起こされる落葉状天疱瘡の犬21症例:臨床所見、組織学的所見、免疫学的所見
Fipronil-amitraz-S-methoprene-triggered pemphigus foliaceus in 21 dogs: clinical, histological and immunological characteristics., Bizikova , Linder KE, Olivry T., Vet Dermatol. 2014 Apr;25(2):103-11, e29-30.
関連用語
※注意事項
- この記録はは専門書・学会・臨床経験を参考に作られた資料です。
- 可能な限り、最新情報、文献に基づいた資料作りをしていく予定ですが、実際の使用方法については各々の責任において判断してください。
- 獣医師ひとりひとり、考え方、技量は異なり、すべての臨床の場での適応を推奨するものでは絶対にありません。
- 動物医療の場では、薬剤は犬用、猫用もまれにありますが、殆どが人用の薬剤の応用です。ここに記載されている効能、効果、用法、用量、使用禁止期間など一部、すべては日本では承認されていない情報であることをあらかじめ、ご了承ください。
- 獣医師・オーナーさんがこの記録を参考にされることはかまいませんが、成果の責任は各自の自己責任にてお願い致します。
- 現在治療されている動物病院での処方内容についての疑問点は、各動物病院に詳細をおたずね下さい。
- また、このページからの薬の販売、郵送は出来ませんので、ご了承下さい。
- 記載内容の間違い等ございましたら、ご意見・ご要望ページからお願いします。
- 最終更新:2015-06-30 16:18:31