β-ラクタム系

概説

  • 英名:beta-lactams
  • 構造式の中にβ-ラクタム環をもつ抗生物質の総称。代表的なものにペニシリン系セフェム系がある。
  • β-ラクタム系は細菌の細胞壁を構成するペプチドグリカンの合成に関与するトランスペプチダーゼを阻害することで殺菌効果を示す。このため、細胞壁の最外層がペプチドグリカンであるグラム陽性菌には高い有効性を示すが、他の物質によって最外層が被われているグラム陰性菌には有効性が低い。
  • 細菌がβ-ラクタム環を破壊する酵素であるβ-ラクタマーゼを持っている場合には、分解され、効果を失ってしまうものも多い。

各種薬剤成分

  • ペニシリン系
    1929年にアオカビの一種(Penicillium notatum)から世界で初めて発見された抗生物質。細菌の細胞壁合成を阻害し、殺菌する。

  • セフェム系
    ペニシリン系と同じく細胞壁合成を阻害する抗生物質。1960年頃、カビの一種であるCephalosporium acremoniumなどが産生する抗生物質から発見され、その後の開発により第一世代から第四世代にまで分類される。犬、猫の皮膚疾患や感染症に広く用いられている。

  • カルバペネム系
    1976年に放線菌の濾液から発見された抗生物質。β-ラクタム環内にある硫黄が炭素に置換されている特長を持つ。広い抗菌スペクトル、強い殺菌性を有し、β-ラクタマーゼに対しても安定的である。


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  • 最終更新:2012-10-18 14:16:49

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