アミノグリコシド系

概説

  • 英名:aminoglycoside、韓国語名:아미노글리코시드계
  • アミノグリコシド系は細菌内にあるリボソーム30Sサブユニットと非可逆的に結合することでたんぱく質合成を阻害し、殺菌作用を示す。
  • 多くのグラム陰性菌、一部のグラム陽性菌、抗酸菌に対し効果を示すが、嫌気性菌に対しては作用が弱く、耐性菌が発現しやすいという難点がある。
  • さらに、腎臓、聴覚器などに副作用を生じやすいため、臨床において第一選択薬として使用されることは少ない。
  • 主に点眼薬、塗り薬など、局所療法薬には広く使用されている。

各種薬剤成分

成分名 薬品名
アミカシン  
ストレプトマイシン  
ゲンタマイシン ゲンタシン
リンデロンVGローション
モメタオティック
カナマイシン  
トブラマイシン  
フラジオマイシン  
ネオマイシン  

カテゴリー


グラム陽性菌に対する抗菌スペクトル

抗菌薬 A B C D E
アミノグリコシド系 アミカシン + + - + -
ストレプトマイシン + - - + -
ゲンタマイシン + + - + -
カナマイシン + + - + -
トブラマイシン + + - + -
フラジオマイシン + + - - -
  • 表記の見方
    •  +:有効菌腫
    •  -:非有効菌腫
  • グラム陽性菌
    • A:Staphylococcus
    • B:Streptococcus
    • C:Enterococcus
    • D:Corynebacterium
    • E:Clostridium

グラム陰性菌に対する抗菌スペクトル

抗菌薬 F G H I J K L M N
アミノグリコシド系 アミカシン + + + + - - - - -
ストレプトマイシン + + + - - + - - +
ゲンタマイシン + + + + + + - - -
カナマイシン + + + + + + - - +
トブラマイシン + + + + - - - - -
フラジオマイシン + + - - - - - - -
  • 表記の見方
    •  +:有効菌腫
    •  -:非有効菌腫
  • グラム陰性菌
    • F:大腸菌
    • G:サルモネラ
    • H:Proteus
    • I:Bordetella
    • J:Pseudomonas
    • K:Pasteurella
    • L:Mycoplasma
    • M:Rickettsia, Clamydia
    • N:Leptospira


※注意事項
  • この記録はは専門書・学会・臨床経験を参考に作られた資料です。
  • 可能な限り、最新情報、文献に基づいた資料作りをしていく予定ですが、実際の使用方法については各々の責任において判断してください。
  • 獣医師ひとりひとり、考え方、技量は異なり、すべての臨床の場での適応を推奨するものでは絶対にありません
  • 動物医療の場では、薬剤は犬用、猫用もまれにありますが、殆どが人用の薬剤の応用です。ここに記載されている効能、効果、用法、用量、使用禁止期間など一部、すべては日本では承認されていない情報であることをあらかじめ、ご了承ください
  • 獣医師・オーナーさんがこの記録を参考にされることはかまいませんが、成果の責任は各自の自己責任にてお願い致します
  • 現在治療されている動物病院での処方内容についての疑問点は、各動物病院に詳細をおたずね下さい
  • また、このページからの薬の販売、郵送は出来ませんので、ご了承下さい。
  • 記載内容の間違い等ございましたら、ご意見・ご要望ページからお願いします。
 ※2009年より順次更新中です。ページによってはまだ空白のものもあますが、今後徐々に改定していく予定です。


  • 最終更新:2012-10-16 05:59:59

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード