てんかん
概説
- 英名・略語:epilepsy、中国語名:癫痫、韓国語名:지랄병
- 何らかの原因によって、てんかん発作を起こす脳内疾病を総称しててんかんと呼び、原因によって、大きく特発性てんかん、症候性てんかんに分類される。
- てんかん発作とは、脳内におけるニューロンの異常発火が繰り返し生じることを指し、臨床的には強直間代性痙攣や焦点発作などを生じるものを指す。
- 原因によって治療はさまざまであるが、群発発作や重積発作を起こしている動物は、可能な限り早く抗けいれん薬(抗てんかん薬)を使用する必要がある。
原因・要因
- 特発性てんかんの原因ははっきりとしていない。遺伝的要因も考えられているが、特定されたものは見つかっていない。
- 症候性てんかんは、外傷、腫瘍、脳炎、奇形などによって生じるあらゆるてんかんを示す用語であるため、原因はその疾病によって異なる。
病気の概要
- てんかんはその原因が何であれ、「てんかん発作」を「繰り返す」疾病であると定義される。
- くりかえす頻度や発作の度合い、血液検査結果、神経学的検査結果、CT、MRIなどによって診断され、治療方針が決定する。
臨床検査
- 神経学的検査
- レントゲン検査
- CT
- MRI
- 脳波検査
- 脳脊髄液検査
治療
- てんかんの原因によって、治療は異なる。
- 原因がはっきりしていれば、その原因療法を行うことが多い。
- いずれにしても抗痙攣薬を用いて、発作の頻度を抑えたり、発作の重症度を低下させる治療がおこなわれる。
- 特発性てんかんの治療を参照
- 症候性てんかんの治療を参照
関連薬
分類
関連用語
関連文献
※注意事項
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- 最終更新:2012-01-04 19:58:52